ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 そのとき、ガラガラ玄関のガラス戸が開いた。

「すみません、さっき万年筆……」

 青葉が立っていた。

「店長あかり、もう戻ったのか」
とちょっと後退りながら青葉は言う。

 今日はストーカー鞠宮だったり、店長あかりだったり、忙しいな……。

「ああ、ちょっと待って。
 見てこよう」
と幾夫はニコニコしながら、奥へと引っ込む。

「見てこよう」
と幾夫の真似をして言いながら、日向は幾夫についていった。

 なにが恥ずかしいのか、青葉は少し照れたような顔で咳払いすると、あかりと来斗に訊いてきた。

「お前たち、今日は誰かと食事に行ってたんだろ?」

「あっ、はいっ」
と突然の社長の登場に緊張しながら、来斗が答える。