ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 その横にかけてあるランプに、今、光は灯っていない。

 だが、青葉は、そのランプに火が入っているように見えた。

 まぼろしの中で揺らめく光をじっと見つめていると、その蒼い扉を開けて、あかりが飛び出してきそうな気がする。

 今まで一度も見たこともないような笑顔で――。

 ……なんでだろうな、と思ったそのとき、

 何処からともかく、キコキコ、キコキコ……と三輪車を漕いでいるような音が聞こえてきた。

 振り返ると、暗がりの方からそれは聞こえてくる。

 川の側のあまり明かりのない細い道の方からだ。

 こんな時間に三輪車!?

 その音はだんだんこちらに近いてきていた。