ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「えーと、この方は孔子のアパートの下で工事していた方で。
 木南社長の従兄の大吾さん。

 私の推し仲間の寿々花さんの甥御(おいご)さんでもあるんだけど」

「……なんかめちゃくちゃいろいろツッコミたいんだが」
と来斗が言ったとき、ガチャリと音がして、もうひとり、車から降りてきた。

 大吾と同じように暗がりから現れたのは、黒髪長髪色白の、ちょっとアンニュイで雰囲気のある美女だった。

 彼女がお辞儀をすると、手入れのいい黒髪が細い肩から流れて落ちる。

「満島カンナです。
 はじめまして」

 カンナが顔を上げ、印象的なその目許で来斗を見たとき。

 来斗はあっさり恋に落ちていた――。