「あのさー、来といてあれなんだけど。 俺、社長と代ろうか?」 来斗は姉の運転する車で待ち合わせのレストランとやらに向かいながら、そう言った。 「え? ……木南さんと? なんで」 と言うあかりは何故か、ぎくりとした顔をしている。 なんなんだ、その顔は。 社長が来ちゃまずいとか? ……男と会うとか? いや、だからって、社長に黙ってなきゃならない理由はないよな。 この二人、付き合ってるわけでもないんだから。