そんな騒動が起こっているとも知らない青葉は、その日も普通に仕事をしていた。
だが、ようやくあの前庭の工事がはじまったと聞き、その関係の書類を見ていて気がついた。
……ん? あの店。
うちの親の持ち物なのか。
まあ、あの二人、ホリサマとやらのオシナカマ、らしいからな。
なんのことだかよくわからんが……。
まあ、それはそれとして気になる、と青葉は思っていた。
あの二人、同じミュージカル俳優のおっかけをやっているだけの間柄なんだろ?
なんで、それで、あいつの母親とうちの母親との空気があんなに微妙なんだ。
店子の親と、大家。
なにも揉める必要などない気がするんだが……。



