ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「だが、研究には金がかかる。
 必要な本は幾らでもあるし。

 親はそんな金にならないことはやめて、会社を継げとか言うしな。

 ありがとう、鞠宮あかり。

 お前が青葉を騙す悪い女でいてくれたおかげで、俺も助かった」

「いや、別に騙してませんけど。
 まあ、私もそれ聞いてすっきりしました。

 私とのことを忘れても、青葉さんは普通にしてたんですね。

 やっぱり、私との一週間はその程度のものだったってことですよね」

「まあ、一週間なら、傷が浅くてよかったじゃないか」

 いや、浅いどころか、ぐっさり棘が刺さったままみたいになってますけど。

 しかも、なにも知らない本人が現れて、ぐりぐり傷をえぐってますけど。

 でもまあ、日向を授かるための一週間だったのだと思って諦めよう。

 そうあかりは思った。