ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 孔子はおすすめの新商品だというスナック菓子をバリバリ食べながら言う。

「でもさでもさ。
 そんな偶然ってある?

 前の彼氏が店に突っ込んでくるとか。

 もしかして、記憶が戻ったけど、言い出せなくて、わざと突っ込んできたんじゃない?

 よりを戻したくて」

「いや……より戻したくて、やってくるのなら、もっとソフトにお願いしたいんだけど。

 それに、記憶戻ったのに知らん顔してるとか、そんな器用なことできる人じゃないし」

 その意見には、来斗も寿々花も、うんうん、と頷いてくれる気がした。

 特に寿々花さん、実生活では不器用な息子に苦労してそうだからな。

 ……まあ、あまり親子の交流ってなかったようなんだが。

 ただ、寿々花さんは、自分が深く関わらない方が子どもはいい子に育つと思っているようだから、それでなのかもしれないが。

 っていうか、その流れに私まで巻き込まないで欲しいんだが……、
と日向と引き離されたあかりは思う。

「まあ、偶然でビックリといえば、寿々花さんが堀様のファンってことの方がビックリだけどね」
と言ったが、

「そこはビックリじゃないんじゃない?」
と孔子に言われる。