ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「ねえ、来斗はなんで、今の会社に派遣されたの?」

 それもまた、ビックリするくらいの偶然だな、と思って訊いたが。

「派遣先、俺が決められるわけじゃないよ。
 だけどまあ、確かに今回は選べたんだ。

 どっち行く?
 って上司に訊かれて。

 提示されたの、どっちもいい会社だったんだけど。

 ほら、姉ちゃん、インテリアの雑誌、その辺に放り出してんじゃん。

 あれに、木南社長の会社の家具、よく載ってるから。

 いい家具扱ってんだなーと思って印象に残ってたんだ」
と来斗は笑う。

 そうか。
 私のせいだったのか――。

 あそこで、車が突っ込んでこなくても。

 いつか来斗を通じて、もう一度、出会えていたのだろうか?