ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「うちの親とお前が友人だったとはな」

「いや~、偶然ですね~」

 偶然だと言えば言うほど、偶然っぽくなくなるのは、なんでだろうな、と思うあかりに青葉が訊いた。

「木南って名字、珍しいのに、何故、訊いてみなかった?」

「意外とたくさんあるのかと」

「俺はお前の弟にすぐ訊いたぞ」

「あー、鞠宮もあまりないですもんねー。
 田中か佐藤ならよかったんですけど」
と言って、

 いや、田中や佐藤なら、なにがよかったんだ、という顔をされる。

 青葉はそこで、ふと気づいたように呟いた。

「そういえば、あかりに来斗だな。
 単品で聞いたら、なんとも思わないが……」

「思わないが。
 続けて聞いたら、なんなんです……?」

 名付け親かもしれない、あかりの母がいるせいか、青葉は黙った。

 あかり 来斗。
 そして、あかりの子が日向(ひなた)と書いて、ひゅうが。

 どんだけ明るいものが好きなんだ。

 蛾か、
とでも思ってるんだろうな、と思いながら、あかりは言った。