ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「まあ、そうなの。
 大変だったのね。

 その息子さんの父親になる方は、今はどうされてるの?」

「はあ……ええっと。
 その、ある日突然、消えてしまいまして」

 まあっ、なんて無責任なっ、という顔を泰子がする。

 ちょっと、なんて言い方するのっ、という目で寿々花があかりを見た。

 いやいやっ。
 これ以上ないくらい的確ですよっ。

 私の愛した青葉さんは、この世から消えてしまいましたからねっ、とあかりも目で訴える。

「なんて男なのかしらっ。
 あなたみたいな人にそんな苦労させるだなんてっ。

 ほんとうに、だらしのない男ねっ」

 優しい泰子は憤慨し。
 寿々花とあかりは、ただ黙ってお茶を飲んでいた――。