ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「あかりをよろしくお願いいたします」
と言った真希絵は上機嫌でカウンターの中に入ってくる。

 たまたま現れたお客に、いらっしゃいませ~と楽しそうに言っていた。

 ……そういえば、子どものころから、お店屋さんごっこだけはよく付き合ってくれてたな。

 やりたかったんだな、きっと……。

「ああ、あかり。
 手土産に、浜野屋のお菓子買っていきなさい。
 お母さん、連絡しとくから」
と真希絵は言う。

 はーい、とあかりは胸につけていた店長のネームプレートを外す。

 いやまあ、オーナー兼店長しかいないんだが、この店……と思いながら。