ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 そのとき、寿々花のスマホが鳴った。

 これから訪ねていく、この間のご友人が、用事はもう終わったから、早めにいらっしゃったら? とかけてきたらしいのだ。

「ありがとう。
 今、あかりさんのお店にいるの」

 すると、彼女は、あら、と声を一オクターブ高くして言った。

「この間の上品なお嬢さん。
 お話も合いそうだし。

 今日、ご一緒にいらしたら?
 みんなで堀様のお話でもしましょうよ」

 そのとき、
「あかりー、暑いからなにか飲ませてー」
と母、真希絵がハンカチで顔を扇ぎながらやってきた。

 寿々花の姿を見て、あからさまに後退していこうとする。