何故か昔のように、せっせとやってくる青葉は、今日は、この間のお礼にと、デパ地下でお弁当を買ってきてくれた。
見た目も鮮やかな料亭のお弁当だ。
それを並んでカウンターで食べながら、あかりは青葉に訊いた。
「あのー、木南さんは、実は車の運転、下手ですか?」
フィンランドにいたときといい、今回といい、何回、車で突っ込んでんだと思ったからだ。
「もう乗らない方がいいですよ……」
「なに言ってるんだ。
確かに俺はここに突っ込んできたが。
それは、猫とおばあさんを避けたからだろうがっ」
と青葉は反論してくる。
いや、それだけじゃないですよね~、とあかりは思っていた。
そのことを知っているとは、今、言えないが……。
見た目も鮮やかな料亭のお弁当だ。
それを並んでカウンターで食べながら、あかりは青葉に訊いた。
「あのー、木南さんは、実は車の運転、下手ですか?」
フィンランドにいたときといい、今回といい、何回、車で突っ込んでんだと思ったからだ。
「もう乗らない方がいいですよ……」
「なに言ってるんだ。
確かに俺はここに突っ込んできたが。
それは、猫とおばあさんを避けたからだろうがっ」
と青葉は反論してくる。
いや、それだけじゃないですよね~、とあかりは思っていた。
そのことを知っているとは、今、言えないが……。



