『そんな悪い男のことは、さっさと忘れるんだな』 と青葉は言った。 「そうします」 とあかりは答えた。 そんな昨日の会話を思い出しながら、あかりは、ふわふわのハンディーモップを手に店内の掃除をしていた。 そうそう。 そんな悪い男のことは、さっさと忘れて。 それで終わりだ。 私が好きだったあの人は、もう死んだんだから――。 朝の光が眩しいな、とあかりは差し込む日差しに輝くランプを見つめる。 大好きなランプはつけられない時間だけど。 やっぱり、朝の光も好きだ。