ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

『手の早い男だな』

 だから、それ、あなたなんですけどね。

 あのとき、妊娠がわかったあかりのもとに、寿々花に連れられ、青葉がやってきた。

『お前は誰だ――』

 そう言い、別人のように冷たい瞳で自分を見下ろした青葉の目を思い出していた。

 いかん。
 心がすさむな。

 堀様で癒されよう―― と、

「待てっ。
 お気に入りの俳優見ただけで癒されていい問題か、それっ?」
と青葉に突っ込まれそうなことを思いながら、あかりは劇場に入った。