ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「はあ、そういう風な人には見えなかったんですけどね。
 意外に情熱的でしたね」
と言うと青葉は嫌な顔をする。

 ……不思議な人だな、この人は。

 何故、今、この話を聞きたがる、と思いながら、あかりは言った。

「ロミオとジュリエットなみの恋の落ち方と破滅の速さでしたよ」

「なにいいい感じに言ってんだ。
 単に手の早い男にもてあそばれて、捨てられたってだけだろう?」

「……そうかもしれませんね」

「何故、機嫌悪くなる。
 図星だからか。

 そんな悪い男のことは、さっさと忘れるんだな」

「そうします」

 あかりは知らなかったが。

 青葉はフラれに来たはずなのに、相手の男が気に入らなくて、つい、そう言ってしまっていたのだ。

 青葉は、そのままサイトの話をして帰っていったので、結局、フラれないままだった。