ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「あ、もしかして、これからどこかで、ランチとか会食とか予定ありました?
 それか、社食の数のノルマがあるとか」

 なんだ、社食の数のノルマって……と思いながら、
「いや、ない」
と青葉は言う。

 急いで来てフラれようと思って出てきただけで。

 特にランチの予定はない。

 青葉は、あかりとふたりでカウンターに並び、お弁当を食べた。

 さっきの子どもたちの話をする。

「いや~、ほんと助かりました。
 ネットでそれっぽい呪文調べたり。

 すぐに叶いそうな呪文の効果を考えたり、大変だったんで」
とあかりは笑う。

「……仕事にもそのくらい熱心になれよ」

 青葉は、そんなに売れてなさそうな店内の商品を見回しながら言った。

「ところで、前から気になってたんだが、あの奥の蒼い扉はなんだ?」

 奥の白い壁に蒼い扉が立てかけてある。

 最初はトイレかなにかかと思ったが、ただ立てかけてあるだけのようだった。