ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「だが、二個ともお前が食べたくて買ってきたんだろ?」

「じゃあ、半分こずつにしましょうか。
 それか、じゃんけん」

 あかりの屈託のない笑顔を見ながら青葉は思う。

 半分ことか、じゃんけんとか。

 まるで、中高生のカップルのようだな。

 当時、自分には縁のない世界の出来事だ、と思い、中庭の木の下とかで、仲良さげにしているカップルを冷ややかに眺めていたのだが。

 大人になった今、この俺に、そんな状況が訪れるなんてっ。

 なんか予想外に嬉しいんだがっ。

 俺は実は、こうして女子と、弁当を半分こしたり、じゃんけんしたりしたかったのかっ?

 それとも、相手がこいつだから、嬉しいだけなのかっ?