ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 子どもたちは外で口々に怪しい呪文を唱えている。

 アブラカタブラ 寿限無寿限無

 テクマクマヤコン マハリクマハリタ

 ラミパスラミパス パンプルピンプルいまそかり~。

 ……なんか宗教でもやってんのか、この店は、という感じだった。

 薄暗い店内にはランプがいっぱいぶら下がってて、怪しい雰囲気だし、と思ったとき、子どもたちが話しかけてきた。

「あ、あのときのおにーちゃん、呪文教えて~」

「なんか呪文増えてないか?
 お前ら」
と訊いたら、あれから何度もあかりが教えてくれたのだと言う。

「すいへーりーべー ぼくのふねー しゃらんら~」

「……お前ら、賢さが上がってってるな」

  しゃらんらは書くなよ……、と言ったが。

「いいから教えてよ~」
と言われる。