それから数日、青葉は困っていた。
駄目だっ。
あいつのことが気になって仕事が手につかないっ。
気がつけば、図書室で、恋愛の特集がしてある女性雑誌なんて見てるしっ。
「いや、そうだっ」
と青葉は雑誌を閉じた。
その勢いに、図書室の担当の女性が、なんですか、社長、という目で青葉を見る。
「ありがとう。
実に興味深い本だった」
と言いながら、青葉はその雑誌を元の場所へと返した。
その雑誌がですかっ?
と驚愕する彼女に軽く頭を下げ、青葉は早足で図書室を出ていく。
そうだ。
フラれようっ。
そう青葉は覚悟を決めていた。



