猟奇殺人者は鏡の前に

血の虹を描きながら、教師の首が教室の後ろまで飛んでいく。
しばらくするとゴトンという大きな音が聞こえて、教師な首がゴロリと転がった。
教室は教師の血で真っ赤に染まっている。
その血溜まりの中に立つ「誰か」は先程よりも悍ましく、恐ろしく見えた。
教師の首が転がることを止めると、「誰か」は教室から廊下に出てきた。
「誰か」が歩く度になる、ブーツのゴトゴトという音が異常に大きく聞こえる。
「誰か」は首を動かして廊下全体を見回す。
それから1分も経たぬうちに、「誰か」は次のターゲットを決めた。
ターゲットは、クラスで一番…いや、学年で一番嫌われている女子の「A子」だった。
A子は「誰か」と目が合うと、「ヒッ」と小さく悲鳴を上げた。
「誰か」はA子にジリジリと近づいていく。
ブーツの底に着いた血が廊下に跡を残していた。