毒物は一旦ジョワン医師が預かり、分析されることになった。長年騎士団の主治医をされているから、正確な結果が出るだろう。
そして、アスター王子の提案でわたしたちはソニア妃の住まわれる離宮を訪ねた。
ちなみに、まだノプットの曽祖母様も滞在されている。
「あらあら〜大変な事になったわね〜ミリィちゃん、ケーキはなにがいいかしら?お紅茶は?」
言葉とは裏腹に、まったく大変そうに見えないのんびりした様子でソニア妃はおっしゃっいますがね。
「母上……王太子妃となるミリィが毒殺されかかるというとんでもない事件なのですが……お茶と菓子どころではないでしょう。しかも今は夜中ですが」
息子のアスター王子もさすがに呆れ顔をしてます。うん、当たり前だよね。
「なに言ってんだ。こんな時こそ腹を満たして落ち着くんだよ。甘いもんは精神的にいいんだ。そんで、訓練で体を動かした後だ。カロリー取っておけよ」
年齢不詳のアリス曽祖母様が、相も変わらぬど派手な露出の格好で椅子にあぐらをかく。いや……色々見えそうなんですが。
いきなり夜中にお茶会を始めるソニア妃もそうだけど、曽祖母様も同じくらいぶっ飛んでる。
「とにかく、食え!まだまだ成長期のガキなんだから遠慮すんな」
曽祖母様の押しの強さに負けて、なぜかテーブルに着いていた……なぜ?



