「あらあ、ピッツァちゃんもわかってるじゃない!アスターって昔から好きなものは絶対手放さないのよぉ。抱きまくら代わりのぬいぐるみとかね」
ソニア妃の爆弾発言を聴いたピッツァさんは、大きく吹き出してからお腹を抱えて笑った。
「ブハッ!ぬ…ぬいぐるみだって!?救国の英雄と言われてる騎士が!はははははっ!!」
バンバンとテーブルを叩きながら、呼吸が苦しいとかおっしゃってますよ。意味がわからない。
「あのー、アスター王子がベッドの中でぼくを抱きしめるのって……抱きまくら代わりなんでしょうかね?」
「えっ……そうなの?ミリィちゃん」
おっとりしたソニア妃には珍しく、目を見開いてらっしゃいますね。そんなに驚くことなのかな?
「はい。あと、夏だろうと冬だろうと素っ裸でベッドに入るのも……あれ、どうやったら止めてもらえますかね?この前はストリーキングを披露してましたし…本人は喜んでたみたいですが」
なんだかんだでお悩み相談みたいになってしまったけど、上司であるアスター王子の扱いが難しいのは事実。いくら言っても変態な悪癖は直らないし、ほとほと困ってる。
生みの親である御母上様ならば、なにか良い案を出していただけるかな…と微かな期待を持って相談しました。



