【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?


「そうだな。今回の協力はノプット側からの厚意。母上の血縁ということもあるが、一番大きいのはやはり、ミリィ。おまえの母上が現女王陛下の従姉妹であり、義妹という縁もあるみたいだな」

アスター王子が現実的な指摘をされて、そう言えばと思い出した。高祖母様がわたしのお祖父様が実は王子だったという事実。

お祖母様とお祖父様が竜騎士だったという話もそうだけど、ノプットにいるお母様の実家であるブルーム公爵家に関して、教えていただくことはあまりに少なかった。
海を隔てた遠い大陸ということもあったけど、ただいつも“ごく普通の中級貴族”という感じでしか接して来なかったし、話してくださらなかったんだよね。

だから男爵家当主のお父様がお母様と結婚なされたのは自然だと思ったし、お母様もおっとりしてお優しいのにやけに武術や騎士について詳しいから、エストアール家に嫁ぐため勉強されたのかと思ってたけど。両親が竜騎士ならば納得だ。

それに……一番驚いたのが、お祖父様が実はノプットの先代女王陛下の第2王子であり、お祖母様と御結婚されるため臣籍降下して公爵家となったという事実。お母様はノプット王家の血を引く公爵家の令嬢だったとか…下手をすればどこかの王妃になってもおかしくない身分血筋だった。

よく、お父様と結婚できたな……と思うけど。
以前、お母様はわたしに内緒よ、と想いを打ち明けてくださったことがある。

“サルバンくんがカッコよくて、わたくしがわがままを言ったのよ……と”

案外、おふたりはもとから相思相愛だったのかもしれない。