【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?


「そうだな……」

アスター王子は腕を組んで難しい顔をする。

「ミリィの気持ちはよく理解出来る。騎馬にそこまで愛情を持てる事が素晴らしいと思う……が、やはりアクアは今のままがベストではないか、とオレは思うが」

アスター王子はスッパリと、わたしの迷いを一刀両断してくれた。

「アクアの胸の内は誰にもわからないが、彼女はもちろん子馬も大切なはず。
だが、生まれた時からミリィ、おまえとともに育ちずっと一緒に騎士を目指してきたパートナーであり、家族なのだろう?アクア自身だとておまえが大切な相棒であり、その騎馬として誇りを持っているように見える」

彼からの指摘は的確だった。わたしだとて、ずっと一緒に居たから解る。あのプライドのオバケのアクアが、わたしと一緒にいる理由。それは、すごく尊大で、わがままで……けれども、最も彼女らしいものだ。

「……アクアは、結局お祭好きな性格なんですよ」
「そうなのか?」
「はい。目立つことが大好きで、常に活躍したり注目を浴びたいんです」

わたしがそう告げれば、アスター王子もすぐに納得したらしい。そうか、とつぶやいてすぐに肯定してくださった。

「……騎馬としてはいい性格じゃないか。気の弱い馬では騎士の騎馬は務まらない。オレがアクアが最高の騎馬の素質がある、と思うのはその性格も含めてだ。ふてぶてしいまでの無遠慮さや神経の太さは特筆すべきものがある」
「……なんか、アクアの悪口にしか聞こえませんが?」
「いや、褒めてるぞ!これでも!?」

わたしが白い目を向ければ、アスター王子は慌ててそうおっしゃいました。