(本当に叔母様たちまで来るのかな…?)
高祖母様との話し合い(?)を終えてソニア妃の離宮を出ると、広大な庭園で高祖母様が乗ってきたドラゴンが翼を休めていた。
「わぁ……」
透明な鱗は艷やかなアメジストのようで非常に美しい。全体的に華奢に見えるほど細いのに、完成されたラインはこの龍に相応しい肢体に見える。翼の皮膜も透けるほど薄い紫色。6本の角は純白。
ブラックドラゴンよりふた周り以上は大きい。
澄んだ黄金色の瞳は高位のドラゴンらしい聡明さと落ち着きをたたえている。
「……なんて、美しい」
わたしが思わずため息をつくと、あの不思議な“声”が、わたしの中に流れ込んできた。
《……ありがとう、ミリュエールよ》
「えっ!?」
まさか…今のは、目の前にいるドラゴンからの“声”?
「セシリア…あなたなのですか?」
《いかにも。我が友アリスティアの血をいずれ継ぐ者よ》
「高祖母様の血を……」
セシリアの言葉の意味がよくわからない。高祖母様は義理の孫のわたしのお祖母様を育てたけど、血縁はないはず。
そんなわたしの疑問を見抜いたかのように、セシリアはすぐにわたしにその理由(わけ)を話した。
《そなたはいずれ、その身体にあの王子の子を宿す。アリスティアとアリシアの血がひとつになるのだ》



