「おいおい、アタシにそっくりなこのバアさんが高祖母ってマジかよ?」
ピッツァさんがガリガリと頭を掻きながらのたまう。
「ってか、アンタいくつだよ?どう見ても見た目は30そこそこだろ」
「女に年齢を訊くのはヤボってもんさ」
ニッと笑う高祖母様……よく見たら、微妙に笑い方とか表情やクセに違いがある。
「あらあら〜お祖母様のお年?たぶん100歳くらいじゃないかしらぁ」
ソニア妃がいつもののんびりした口調で、とんでもない発言をされた。……というか、100歳!??
ゼイレームの平均寿命は確か……60代後半だ。ノプットだって似たりよったりだったはず。それを遥かに超えてしかも見た目が三分の一以下の若さって……?
「人外魔境かバケモンかよ……」
みんなの思いをピッツァさんが代弁してくれた。
誰もが心のなかで思いっきり頷いただろう。
「あー、アンタピッツァだっけ?アハハハハ、アタシの若い頃そっくりじゃねえか!いやー、懐かしい!」
高祖母様はなにを考えたのか、ピッツァさんをがっしりと抱きしめて頭をぐりぐり撫でくりまわす。
ピッツァさんが「離せ!」と抵抗しても、どこ吹く風だ…というか。大剣を振り回すバカ力のピッツァさんでさえ、子ども扱いって……高祖母様はどれだけ力持ちなんだろう?