【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?



「ノプットには多数の幻獣が棲息しているが、その幻獣がたくさん棲息する辺境の地があり、アリスどのはその地を保護するために王太子の地位を捨てて竜騎士になった…とのことだ。
そして、義理の孫であるアリシアどのを一人で育てたらしい。アリシアどのはアリスどのに憧れ、そして辺境の地を護るために竜騎士になったとのことだ」

さすがにその情報は驚くしかない。
アリシアお祖母様はシャキシャキして元気がいいお方だけど、まさか竜騎士だったなんて。
そりゃあお会いしたのはまだ数回だけだし、ノプットで会った時は首都のタウンハウスで。ただ元気なおばあちゃんだなーという印象がやたらあったけど。

「お祖母様が竜騎士だったなんて、初耳です」
「今までマリアンヌが話す事を希望してなかったからな。竜騎士について詳しく知れば、ノプットに乗り込んで竜騎士になりたいと言い出すかもしれない…と懸念していた」

お母様はさすがにわたしの性格をよくご存知だ。
ブラックドラゴンと関わった時、彼が背中に乗せてくれると言った際、断りはしたけど…本当は背中に乗って飛んでみたかった。どんなに気持ちいいだろうな…って想像してしまったからなあ。