「……はい、そうですね」
やっぱり、ピッツァさんにも心配されていたんだな、わたしの日頃のオーバーワークが。
アスター王子だけでなく、他のたくさんの人たちからこれだけ指摘されたんだ。反省すべきだろう。
(みなの言うとおりに、今回はきちんと休まなきゃな……ん?)
なんだか、胸の辺りがむず痒いような…?
視線を落とすと、ピッツァさんが何やらわたしの胸に触ってる。
「……ピッツァさん、なにしてるんですか?」
「ん?去年よりデカくなってんな〜と思ってさ。下着、きつくなってねえか?」
「確かに、最近キツいです」
去年、成長期にあるのは身体だけじゃなくて胸もやたら大きくなってた。さらしで巻いて押さえていたけれども、ピッツァさんに教えてもらった専用の下着を作って身につけると、動くのが楽になって愛用してきたけれど。
「去年のサイズではキツくなって、半年前に作り直したばかりなんですけど…」
わたしがそう告げると、なぜかピッツァさんは「あははは!」と大声で笑った。
「そりゃ、胸が成長期だからな〜すぐきつくなんのも仕方ないわな!なら、サイズが調整できるの作ってもらえ」
「え、そんな下着があるんですか?」
「ああ、アタシが特別注文で作らせてんだ。あんたの分も作るよう言っとくよ」
「あ、ありがとうございます……って、ピッツァさん、やたら触るのやめてもらえますか?」
「ん?いいじゃねえか。アスターより前に触っておくんだよ」
「え?なんでここでアスター王子が出るんですか?」
「あははは!相変わらずおこちゃまだなあ…ま、この3日であいつも頑張るだろうから、なにかあったらあいつに任せとけ」
「(訓練のことかな?)わかりました!わたしも頑張りますね」



