「だめよぉ。ミリィちゃんはアスターの従騎士で婚約者でしょ?一緒にいるのは自然なことじゃなあい?」
ソニア妃はさも当然のようにおっしゃいましたが…。
「……確かに。ミリィにも休みは必要ですよね」
驚いた。まさか、アスター王子本人まで乗り気になるなんて思わなかったからだ。
「あの、アスター王子。あなたと比べてぼくの仕事は大したことはありません。ですから、別に休みなんて…」
「いや、従騎士という職業柄おまえの休みはどうしてもオレと一緒になってしまう。オレの休みが少ないということは、おまえの休みも少ないということだ」
「はぁ……まあ、理屈の上ではそうですけどね」
なんか、また屁理屈こね始めた。こういう時のアスター王子は面倒くさいんだ。
「……なんだ、ミリィ。その面倒くさそうな顔は?」
「事実そうなんですけど?ぼくはあなたと違ってきちんと睡眠も休憩も頂いてますし、疲労回復に気をつけてますから休暇はいらないと思いますよ?」
「そうか?そのわりにまだ寝ぼけてオレのベッドに潜り込む回数が減らないようだが?」
「うっ…」
アスター王子に久しぶりの正論で反撃されてしまった。
わたしの悪い癖。疲労困憊になると猛烈な眠気で意識が朦朧としてしまい、なぜかベッドを間違えるという失態をやらかす。
確かに、朝気づいたらアスター王子のベッドだったということは増えていた気がする。



