【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?


「もう〜なによぉ!みんなして反対してぇ」

ぷくっと可愛らしく頬を膨らませて軽く怒るソニア妃……彼女が本気で怒ったらどうなるんだろう?想像もしたくはありませんけど。

「でも、アスターの体はそろそろ休ませる必要がある状態だわ。ね、ミリィちゃんもそう思うでしょう?」
 
ソニア妃のした指摘はそのとおりだから、わたしも素直に頷き賛同した。

「はい。アスター王子はここ3か月ほどまともに休暇を取られていませんね。年明け辺りからずっと休みが少ない状態が続いてましたから」

いくら体力を誇る騎士でも、適度な休暇を取り心身ともにリフレッシュしなければ、最適なパフォーマンスを発揮できない。働き詰めが推奨されたのは、もはや昔の話だ。

「やっぱりそうよねえ……うん、決めたわ」

ソニア妃はにっこり笑ってまたとんでもない爆弾発言を噛ましてくださった。

「アスター、第2妃として上司として命令するわ。あなた、明日から3日間休暇をあげるからわたくし所有のタウンハウスで過ごしなさい。あ、もちろんミリィちゃんも一緒にね!」
『……は!?』

アスター王子とわたしの声がハモったのは、仕方ないと思う。
アスター王子が休暇を取ることは必要だし、わたしも賛成するけど…なぜ、わたしも巻き込まれるんだろう?

「あの、ソニア妃殿下……わたしは王宮に残り通常通りに過ごしますが?」