「ピッツァ、おまえが料理屋でドン・コレッツイについて叫んでたのもそのせいか?」
驚くことに、アスター王子はすでに料理屋での出来事を把握していたらしい。けど、ピッツァさんは特に動じる事もなくニヤリと笑った。
「ああ、わざと叫んでやったよ。あの料理屋はドン・コレッツイとの繋がりが疑われてっからな。あと、あんたの情報収集能力を試してやった。さすがアスターの手下だ。まぁまぁ早いみたいじゃん?」
ピッツァさんは両手を後ろで組んで楽しげにおっしゃいましたが……その内容、わたしにはとんでもなさすぎるんですが?
「え、じゃあ……ピッツァさん、ドン・コレッツイに喧嘩を売ったも同然じゃないですか!?」
「とーぜんだろ?いい加減、イタチごっこは飽き飽きしてんだ。いい機会だからさ、来月のアルベルト王子の結婚式の前にケリをつける!」
そう言ってピッツァさんは、握りしめた拳をブンブンと振り回した。
すると、またソニア妃がぶっ飛んだ発言をされた。
「あらあ、頼もしいわねえ。ピッツァちゃん、もし拠点に行くならわたしも連れて行ってね〜」
「……大捕物に、妊婦を連れて行くバカなんざいねえよ」
「え〜つまんなぃーなら、やっぱり今産んじゃおうかしら?妊婦じゃなきゃいいんでしょ?」
「アホか!まだ月数残ってんのに子どもが産まれるわけねえだろ!」
「大丈夫よ〜ちゃあんと普通の大きさにしてぽん!って出すだけだからぁ」
「なにがぽんっ!だよ!それに大きさってなんだよ!あんた、またわけわからん魔術使うなって言ってるだろ!」
「え〜なんで怒るのぉ?」
……あのぶっ飛んだピッツァさんも、ソニア妃と比べると常識人に見える不思議。



