「レスター殿下、ボール公爵は60代のご高齢の男性でしたか?それとも恰幅のいい中年男性でしたか?」
わたしがそう質問すると、レスター王子はなにを勘違いしたかフッとキザったらしい笑みで髪をかき上げる。……いちいちそんな仕草しなくていいですから。
「ミリュエール、やっぱりキミもボクを国王に相応しいと思うのだね?この麗しきボクの「いいからさっさと答えてください。ボール公爵はあなたに他になにをおっしゃられたのですか?いつどこであなたにそうおっしゃられたのですか?」
わたしが普通ではあり得ない無礼極まりない態度を取ったからか、隣のトムくんが顔面蒼白で今にも死にそうな顔になってる。本当に巻き込んでごめん。
でも、レスター王子にはこれくらいでないと通用しないんだよね。
「……仕方ない子だね、ハニー。そんなにボクを隅々まで知りたい「いえ、今知りたいのはボール公爵とのやり取りだけですが?」
レスター王子にはうわ言を最後まで言わせずに、キッパリとこちらの主張を被せる。そこで、ようやく口を開いた。
「そうだな……城下町にある宿屋を兼用した料理亭だね。アラザンって店だが、夜は雰囲気もいいんだよ。ミリュエール、ぜひ君とデー「アラザンですね。で?会ったのは中年男性ですか?」



