【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?


いくら婚約者で同室とはいえ、同じベッドで眠れるわけがない。レトムの誤解を解くため、きちんと説明すべきだろうと口を開いた。

「レトム、なにか誤解してるみたいだけど。それは、疲れたぼくが寝ぼけてアスター王子のベッドに入っちゃうからだよ。別にいつも一緒に寝てるわけじゃない」
「え、ミリィは自分からなのか?」

なぜか、彼の目が驚きに見開かれている。なんでだろう?

「だから、いつもじゃないって!訓練で疲れすぎた後でやらかしちゃうんだよ」
「……マジか……ミリィ、おまえ……意外と大胆なんだな。自分からなんて……」

さらに驚いたらしいレトムから、まじまじと顔を見られてしまう。なんなんだ、一体?

なんだかカチンときたわたしは、むうッと彼を軽く睨みつけた。

「でも、アスター王子の変態にはかなわないよ!いつも裸で寝てるんだから!ぼくを裸にひん剥いて抱きしめてくるし」
「おい、誰が変態だ!?」

誰かさんが抗議をしてくるけど、ややこしくなるだけだからあえてスルーしておく。

「なに言ってんだ?男女で寝るなら裸になるのは当たり前だろ?……ってか、まあ別に服を着ながらでもできるけどな。その結果子どもができる」

レトムが呆れたような、それでいて面白がった顔をしてる。

(男女なら裸で寝るのが当たり前……?そうなのか??そして子どもが……)

レトムは5つ年上だし、市井のことも世間もわたしよりはるかに知ってる。だから、彼の言うことはきっと間違いがないんだろう。

「服を着ながらがイレギュラーなの?夫婦なら裸で寝るのが当たり前なんだ……」

衝撃的な事実を知ってしまった。

「だから、夫婦生活では子どもができるんだね。裸で触れ合うから……」