いくら婚約者で同室とはいえ、同じベッドで眠れるわけがない。レトムの誤解を解くため、きちんと説明すべきだろうと口を開いた。
「レトム、なにか誤解してるみたいだけど。それは、疲れたぼくが寝ぼけてアスター王子のベッドに入っちゃうからだよ。別にいつも一緒に寝てるわけじゃない」
「え、ミリィは自分からなのか?」
なぜか、彼の目が驚きに見開かれている。なんでだろう?
「だから、いつもじゃないって!訓練で疲れすぎた後でやらかしちゃうんだよ」
「……マジか……ミリィ、おまえ……意外と大胆なんだな。自分からなんて……」
さらに驚いたらしいレトムから、まじまじと顔を見られてしまう。なんなんだ、一体?
なんだかカチンときたわたしは、むうッと彼を軽く睨みつけた。
「でも、アスター王子の変態にはかなわないよ!いつも裸で寝てるんだから!ぼくを裸にひん剥いて抱きしめてくるし」
「おい、誰が変態だ!?」
誰かさんが抗議をしてくるけど、ややこしくなるだけだからあえてスルーしておく。
「なに言ってんだ?男女で寝るなら裸になるのは当たり前だろ?……ってか、まあ別に服を着ながらでもできるけどな。その結果子どもができる」
レトムが呆れたような、それでいて面白がった顔をしてる。
(男女なら裸で寝るのが当たり前……?そうなのか??そして子どもが……)
レトムは5つ年上だし、市井のことも世間もわたしよりはるかに知ってる。だから、彼の言うことはきっと間違いがないんだろう。
「服を着ながらがイレギュラーなの?夫婦なら裸で寝るのが当たり前なんだ……」
衝撃的な事実を知ってしまった。
「だから、夫婦生活では子どもができるんだね。裸で触れ合うから……」



