【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?


「ありがとう。でも、大丈夫。病気ではないから」

お母様は顔色がお悪いのに、どうしてか微笑んでいらっしゃった。

「でも、体調が良くないのでは?」
「久しぶりの事だもの、まだ慣れてないだけ」
「久しぶり…?」

わたしが困惑していると、お父様までこうおっしゃられた。

「ミリィ、マリアンヌについては医師や薬師に任せてある。年が年だから、大事を取ってな」
「……はい」

(病気ではないのに医者や薬師?どういうことだろう?)

お母様とお父様が出された謎めいた言葉に気を取られていると、お迎えの使者が現れたから馬車に乗って離宮へ移動した。徒歩の方がいいと思うけど(揺れてお母様の体調が心配になる)、格式やら何やらがあるらしい。

通いなれた離宮へ到着すると、ソニア妃殿下自らお迎えされるなんて驚きのサプライズがあったけど。自由奔放な彼女ならありえること。

こちらの挨拶より先にソニア妃はわたしのお母様に駆け寄り、突然ギュッと抱きしめられただけなく……頬ずりまでされた。
周囲はぎょっとしていたけど、わたしは冷静です。やっぱり彼女はなにかやらかすと思ってましたから。

「あら〜マリアンヌさん、お会いしたかったわあ!わたくしと同じ出身ですもの。色々お話したいと思っていましたのよ!」
「とても嬉しいお言葉をありがとうございます」

さすがお母様。微笑んだまま落ち着いて対応されてらっしゃいますね。