Never Forget You

暑い…



8耐が行われる鈴鹿は例年以上の暑さに見舞われていた。

スポーツ走行、予選共にまあまあな結果で、決勝は10番手スタートとなった。



…私のレースクィーンもおかげさまで好評で。

いっぱい写真を撮られた。



「パパー」

睦海が暑いのもお構いなしにそーちゃんに抱きつく。

「ちゃんとパパを見ていてね」

そーちゃんはレーシングスーツ姿で睦海を抱き上げる。

「うん」

睦海は笑ってそーちゃんの頬にキスをした。

「睦海〜、俺には?」

その横で祥太郎くんが睦海に言うと。

「お前、彼女がヤチモチ焼くよ」

そーちゃんが私の横にいる祥太郎くんの彼女、梓ちゃんを見る。

「…睦海は子供だからいいんだ」

祥太郎くんはそーちゃんから睦海を抱き上げると

「俺もちゃんと見とけよー」

そう言って睦海をギュッと抱きしめた。

睦海も祥太郎くんの額に軽くキスをする。





いよいよ。

夏の祭典が始まる。