「……オセロマイトの件は解決。それで、今が本編の三年前だから……これから本編前に起こる事は──大公領の内乱、エルフの森の大火災、カイルの立太子式、魔物の行進(イースター)の四つか」

 メイシアのいるこの世界はアンディザ二作目の世界でほぼ確定だ。
 そしてその二作目の本編《メインストーリー》は……これより三年後、ミシェルちゃんが十四歳になったタイミングで魔物の行進(イースター)によりミシェルちゃんが住む村が襲われ、その際にミシェルちゃんが秘められていた天の加護属性《ギフト》を初めて発揮し、それがきっかけで国教会に行く事になる所から始まる。
 幼馴染みである攻略対象のロイと共に国教会に行ったミシェルちゃんは、そこで追加攻略対象のミカリアと、同じく攻略対象の神殿都市に身を寄せるセインカラッド、そして神殿都市に潜入中の攻略対象サラと出会う。
 二作目の舞台はほぼ神殿都市と言っても過言ではないのだ。何せ二作目のキービジュアルのセンターを飾るのはミカリアなんだもの。
 ……まぁ、そのミカリアには当たり前のように攻略制限がかかってるから、初っ端から攻略するのは難しいのだけど。
 で、しばし国教会で過ごした後にミシェルちゃんは祖国たるハミルディーヒ王国国王たっての願いで、ハミルディーヒ王国の王都にある国教会の教会に行き、その王都で攻略対象のカイルとアンヘルと出会うのだ。
 実はミカリアだけでなくフリードルとマクベスタにも攻略制限がかかっていて、なんと前作の攻略対象五人全員を攻略してからでないとそもそも帝国にミシェルちゃんが行くシナリオが解放されず、更にフリードルとマクベスタを攻略しなければミカリアのルートは解放されない。
 だがその追加攻略対象三人のルートは、攻略制限があるに相応しいえげつないシナリオだったので前作からのファンもたいへん大満足となった程。
 かく言う私も追加組のルートで起きた怒涛の展開には度肝を抜かれ涙したものだ(フリードルのルートでは泣いてないけどね!)。

 それはさておき。ハミルディーヒ王国の王都に行ったミシェルちゃんは二つの選択を迫られる。
 一つ目は神殿都市に戻る事──こちらを選ぶとセインカラッド、サラ、ロイの三名が攻略可能。
 二つ目はそのまま王都に残る事──こちらを選ぶとカイル、アンヘルの二名が攻略可能。
 勿論どちらを選んでも基本的に全員シナリオに絡んでは来るのだが、二作目は共通ルートがかなり少なく大体が個別ルートなのでキャラによってはとことん出番に差が出る。
 まぁ、基本的にどのルートに進もうが大いなる厄災との衝突は起こるし、前作組五人のルートでは帝国との戦争も起きる。
 そう、結局ハミルディーヒ王国とフォーロイト帝国の戦争は一作目でも二作目でも起きるのだ。そしてアミレスはほぼ全てのルートで死ぬ。色んな方法で死ぬ。