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 程なくして、イリオーデが扉を開けて「お待たせ致しました」と私達を招き入れた。
 少々気まずい気持ちになりながら中へ入ると、今度はちゃんと服を着た四人がそこにいた。
 数日ぶりにディオの家にお邪魔した私は、まず最初に──

「……ごめんなさい。その、何と言うか、色々…………」

 ──謝罪した。普通の女の子ならあそこできっといい反応を取れていた筈だ。
 しかし私はあろう事か彼等の裸体を舐め回すように見つめ、その筋肉に少々、ヨダレを垂らしてしまいそうになった。
 フォーロイト帝国第一王女アミレス・ヘル・フォーロイトとしての最後の尊厳と強靭な理性で何とかそれを我慢したが、危うい所ではあったのだ。
 そしてこれは明確なセクハラ……許可なく彼等の裸体をまじまじと見てしまった事への謝罪でもあるのだ。