……──眩しくて、温かくて、つい見蕩れて手を伸ばしてしまう、夜空の星のような人。
 真っ暗だったわたしの世界の光と……道標となってくれた人。
 あなたの為なら、わたしはきっと何でも出来る。
 あなたの為なら、わたしはきっと未来に進める。
 あなたと一緒なら、わたしは勇気を振り絞れる。
 あなたの隣にいる為なら、わたしは努力出来る。
 止まっていたわたしの時間を動かしてくれてありがとう。わたしを普通の女の子と言ってくれてありがとう。メイシア・シャンパージュを受け入れてくれてありがとう。
 どれだけ感謝してもし切れない。それだけ、あなたはわたしにたくさんのものをくれたの。

 だからわたしは、これからたくさんの恩を返していきたい。
 恩返しだけじゃなく、あなたの役に立ちたい。
 とても烏滸がましいけれど、あなたに必要とされたい。大事とされたい。
 あなたと一緒にいたい。大好きなあなたの傍にこれから先ずっといたい。
 当たり前のように誰かの為に無茶をするあなたを守りたい。そんな心優しいあなたを支えたい。
 だから、わたしは決めたの。わたしはこれからたくさんお勉強をして、この力も上手く使いこなせるようになってみせる。
 魔女と呼ばれても構わない。それでアミレス様を守れるのならば。
 もう周りの声なんてどうでもいい。わたしにとって大事なものはアミレス様と家族だけだから。


 ──親愛なるあの人の為ならば、わたしは……化け物だろうが魔女だろうが、何にだってなってみせるわ。