それから私は学校を出て、普段あんまり乗らないバスに乗った。 伊吹くんの入院している病院へ向かうためだ。 伊吹くん、どんな反応するかな。 病気のこと、何にも教えてくれなかったから、きっと驚くだろうな。 怒っちゃうかもしれない。 最後のデートから1ヶ月以上もたってる。 もう私のことなんて…。 でもこのブレスレットを探してくれてたってことは、伊吹くんの中に私がまだいるって思ってもいいのかな。 なーんて。 私は伊吹くんの元気な顔が見れたらそれで十分だから…。