なにかがはじまるような、どこか心地のいい胸騒ぎを覚えて柄にもなくどぎまぎする。 「それを飲み終えたら部屋に案内しますね」 「はい、ありがとうございます」 思い出したように彼女がグラスに口をつけると、溶けはじめた氷がカランと涼しげな音を立てた。