気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


マンションに到着すると、美織は物珍しそうにキョロキョロと部屋を見渡した。


「すごいマンションですね。眺めも素晴らしいです」


ノースショアの山々やスタンレー公園の爽快な眺望は、史哉もお気に入りだ。


「瀬那さん、どんなお仕事されてるんですか? ……あっ、不躾ですよね、すみません。今の質問は忘れてください」


詮索は失礼と思ったのだろう。慌てて謝る美織に笑顔で返す。


「ただの投資家ですよ。たまたま買った株がおもしろいくらいに値上がりしたんです」


本職はもちろんべつだが、それもあながち嘘ではない。

市場のトレンドを汲み取ることによって得られる情報は、企業にとって経営戦略を立案するうえで欠かせないものである。
株価の値動きに敏感になるのも同様。史哉にとっては、その延長線上に投資がある。つまり趣味のひとつと言える。