気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


そんな言葉をかけられるとは思いもせず、目を見開いて史哉を凝視する。意図せず目が合ったため、そそくさと逸らした。


「私のは本当にひどいですから。かわいいだなんて全然……」


事実、見せてもらった写真は想像した通りのおかしな顔だ。恥ずかしくてじっくり見られないくらいに。


「本当にかわいい。この写真は永久保存版にしておきます」
「やっ、やめてくださいっ」


そんな写真をいつまでも残してほしくないし、永久保存版とはいかに。
意味深な言葉の数々にどぎまぎさせられる。今のはほんの冗談だからと自分に言い聞かせないと、とてもじゃないが平常心に戻れない。


「では、行きましょうか」


彼の言葉に翻弄されている美織とは裏腹に、史哉は何事もなかったかのように次の観光地へ誘った。

自分を褒められるのも女性を褒めるのも、きっと慣れているのだろう。女性の扱いに慣れているのは、昨夜バーで助けられたときから感じていた。