気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


「瀬那さんもここへはよく来るんですか?」


歩道を歩きながら彼の横顔を見上げると、その先に真っ青な海が広がっている。ここでは夏には海水浴もできるらしい。


「リラックスしたいときなんかはよく来ますよ。のんびり歩くと、頭や体の凝りが解れます」
「素敵な場所がすぐ近くにあっていいですね」


この海を少し南下したはるか先に日本があるなんて、ちょっと不思議な感覚だ。


「瀬那さん、バンクーバーは長いんですか?」
「もうすぐ一年です。それ以前はスペインのマドリードに」
「お忙しいお仕事なんですね」


どんな職業なのか、まったく見当もつかない。一年前にヨーロッパにいたのなら、弁護士の線は違うのか。
やはり世界を股にかけた商社勤めなのかもしれない。例えば営業職や部長以上の要職に就いていれば自由が利きそうだ。


「美織さんはどちらに住んでるんですか?」
「私は東京です。小さい頃は沖縄に住んでいたのですが」
「沖縄? あそこも素敵な土地ですよね」
「はい、とっても。大好きな土地です」