お昼ご飯はなににしようか。
食事を終えた史哉がシャワーを浴びている間、美織はパントリーや冷蔵庫を開けて食材のチェックをしていた。
作り置きは食べ終えたらしく食材もほとんどない。ひとり暮らしの男の部屋そのものだ。
(買い出しにいかないとダメかな)
あきらめてパントリーの扉を閉じると同時にインターフォンが鳴った。
「誰だろう……? 宅配便でも届く予定があったのかな」
史哉からは、誰かが訪れるとは聞いていない。首を傾げながらモニターをタップ。映し出された人物を見てドキッとした。
(えっ……)
美織くらいの年齢の綺麗な女性だったのだ。
『おはようございます。笠原です』
相手は名乗るが、美織は喉の奥のほうで声が詰まって言葉が出てこない。



