気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


美織にとって琉球ガラスはとても大切なものだが、史哉はそれ以上の存在。ほかに代わりは務まらないのだ。

一番そばにいてあげたいときにいられないのは、家族の形として理想とは言い難い。


「美織? どうかした?」


考え込んでいることに気づかれてしまった。


「あ、ううん、なんでもないです。塩加減は大丈夫ですか?」
「ああ、おいしい。久しぶりに美織の手料理を食べられて幸せだよ」


頬を綻ばせる史哉を見て、胸の奥がきゅうっと切ない音を立てる。
やっと会えた大切な人なのに、離れたまま生活していていいのか美織はわからなくなっていた。