「どういうって、史哉さんの看病を……」
「美織のせいでべつの場所が疼いてたまらないんだけど?」
「べつの場所って――」
訴えの真意に気づいてドキッとさせられる。太腿に〝彼自身の存在〟を感じて言葉に詰まった。
「いっそこのまま美織を抱きたいけど、風邪をうつしたくはない」
つい〝移されてもいいです〟なんて答えそうになったが、なんとか押しとどめる。
「美織はいつまでこっちにいる?」
「史哉さんの体調にもよりますけど、明日か明後日までは……」
回復しないまま彼を置き去りにはできないから、それより伸びる可能性もあるけれど。
「それじゃ明日で治す」
「え?」
「明日の夕方までに必ず治すから」
美織の耳元に唇を寄せて「シような」と甘く囁いた。
「そ、それは治ってから言ってください」
恥ずかしさを反論で隠して返すと、史哉は「治すから心配いらない」と、まるで美織の心を見透かしたように微笑んだ。



