気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


真ん丸にした目を細める房江に案内され、美織たちは中に足を踏み入れた。

中庭を望む二層吹き抜けに出迎えられ、光が燦々と降り注ぐエントランスに圧倒される。そこから続くリビングも同様に吹き抜けの大空間で、連続性のある造りにセンスを感じずにはいられない。

陽向も史哉の腕に抱かれ「すごーい! おしろ!」と大興奮している。
沖縄の祖父母宅やアパートとは比べ物にならない豪華さのため無理もない。

南側に面したテラスはリビングとフラットになっており、広く開けた窓が解放感抜群。ナチュラルテイストの内装ながらも品があり、豪邸の名にふさわしい住宅だ。


「掛けて待とう」


陽向を下ろした史哉に促されたそのとき。リビングのドアが開かれる音がして振り返る。
今度こそ史哉の両親だと、即座に腰を深く負った。


「初めまして、夏川美織です」


美織に倣い、陽向も「なつかわひなたです!」と元気いっぱいに自己紹介をした。練習した成果を本番で発揮できるのは我が息子ながら誇らしい。