「わかりました。史哉さんを信じます」
「そう、僕を信じて。どんなことがあろうと、美織と陽向は僕が守っていく」
力強い宣言に頷き返した。
やっと掴んだこの手をもう二度と、今度は絶対に離さない。
ほどなくして車は閑静な住宅街に到達した。どの家も立派な門構えであり、高級住宅街なのが一見してわかる。
史哉の言葉は信じるにしても、格の違いに緊張せずにはいられない。
そうこうしているうちに、その中でも段違いに大きな門の前で車が一時停止した。
装飾を施されたアイアン製の門がゆっくり開いていく。両脇に設置された防犯カメラがサーチライトのごとく美織たちの乗った車を捕らえる。その近くには警備員が立ち、史哉に恭しく頭を下げた。
万全なセキュリティ体勢に目が点になる。
(すごすぎるんですが……!)
想像以上の物々しさに思わず喉をごくりと鳴らした。
「そんなに固くならなくていいから」
史哉がクスリと笑う。



