気高きホテル王は最上愛でママとベビーを絡めとる【極上四天王シリーズ】


「お相手のご両親に会うのは明日だっけ?」
「はい、明日ご挨拶して、そのまま入籍する予定です」


明日のお昼頃、史哉が迎えに来るという。わざわざ東京から来なくてもいいと遠慮したが、自分がそうしたいのだと引かなかった。


「生活基盤がはっきり決まるまでは別々になるのね」
「そうですね」
「お節介だし古臭い考えかもしれないが、夫婦も家族もやっぱり一緒が一番だとは思うよ」


拓也の意見には美織も同感だ。
できれば一緒に暮らしたいし、史哉をそばでサポートしたい。
でも琉球ガラスからも離れがたいのだ。


「でも夫婦は人それぞれ。これっていう決められた形はないから。ふたりにとって最善なら、それが一番よ」
「ありがとうございます。史哉さんとよく相談して決めたいと思います」
「じゃあ、美織さんの前途を祝して乾杯といこうか」
「やだ、拓也さん、宴会がはじまったときにもやったじゃない」


缶ビールを高くかざした拓也に渚が突っ込みを入れる。


「そうか? 飲みすぎて忘れたらしいな。ま、めでたい乾杯なら何度だっていい。な? 美織さん」
「ふふ。そうですね」


陽向が萌花を相手に恐竜で遊びはじめたそばで、美織たちは二度目の乾杯をした。